プログラムを書く上で必要不可欠なGitHubのMCPサーバーを設定する手順の記載です
GitHub MCPの導入方法はいくつかありますが、今回はGoでビルドする方法について記載します。
GitHub MCPサーバーとは?
GitHub MCPサーバーは、AIツールとGitHubプラットフォームを連携させるためのツールです。これを使うことで、AIエージェントやアシスタントが自然言語でGitHubリポジトリの管理、IssueやPRの操作、コード分析、ワークフローの自動化などを実行できるようになります。
手順
前提条件:
今回の手順は、macOS環境で、エディターにCursorを使用することを前提としています。それ以外の環境では、一部内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
大まかな手順は以下の通りです。
- 必要なものの準備
- Goのインストール
- GitHub Personal Access Tokenの作成
github-mcp-server
のリポジトリをクローンする(公式repository)
- サーバーのビルド
- Cursor IDEで設定
1. 必要なものの準備
Goのインストール
Goがインストールされていない場合は対応しましょう
brew install go
GitHub Personal Access Tokenの作成
アクセストークンはGitHubのsettingから作成します
作成方法にFine-grainedとclassicの2種類あってgithubで推奨されているのはFine-grainedの方ですね
Fine-grainedは自分の管理しているrepositoryの権限しか設定できない?っぽいので会社の方ではclassicを使うことになりそうです
ただclassicだと細かい設定ができなくて、与えたくない所にまでwrite権限を与えるような形になるので少し注意が必要になるかもしれません_φ( ̄ー ̄ )
今回記載するのはFine-grained tokensでの作成手順です
作成手順は下記のようになります
- GitHub Settings > Personal Access Tokensにアクセス。
- 「Generate new token」をクリック。
- Token name:
GitHub MCP Server
など、分かりやすい名前を設定。 - Expiration: 有効期限を設定(例:90日)。
- Repository access:
- All repositories: 全てのリポジトリにアクセスする場合。
- Only select repositories: 特定のリポジトリのみにアクセスする場合。
- Permissionsで以下の権限を設定します。
- Repository permissions:
- Contents: Read
- Issues: Read and write
- Pull requests: Read and write
- Repository permissions:
- トークンを生成し、必ず安全な場所に保存してください。
与える権限は他にもあった方が良いかもしれないのですが
とりあえず今回はPull requestの作成、issue内容の確認をできるようにと設定しています
github-mcp-serverのリポジトリをクローンする
# リポジトリをクローン
git clone https://github.com/github/github-mcp-server.git
# ディレクトリ移動
cd github-mcp-server
# 現在のディレクトリを確認(後の設定で使用します)
pwd
# 出力例: /Users/hoge/huga/github-mcp-server
2. サーバーのビルド
以下のコマンドでサーバーをビルドします。
※ディレクトリ位置はクローンした際に移動したgithub-mcp-server
にいる想定です
go build -o github-mcp-server cmd/github-mcp-server/main.go
Cursor IDEで設定
1. 設定ファイルの作成
グローバルMCP設定ファイル ~/.cursor/mcp.json
を作成または編集します。
{
"mcpServers": {
"github": {
"command": "/Users/hoge/huga/github-mcp-server/github-mcp-server", // goでビルドしたファイルのパスを設定してください
"args": ["stdio"],
"env": {
"GITHUB_PERSONAL_ACCESS_TOKEN": "YOUR_GITHUB_PAT" // 上記手順で取得した自分のPATを設定してください
}
}
}
}
mcp.json
の開き方
エディター右上の⚙️を押して表示された画面でMCP & Integrationsの項目を押下
New MCP Serverのボタンを押下すると開けます
2. インストール確認
Cursorを再起動し、「Settings → Tools & Integrations → MCP Tools」で緑のドットが表示されていれば、設定完了です。

参考リンク
- GitHub MCP Server 公式リポジトリ
- MCP (Model Context Protocol) 公式サイト
- Cursor IDE 公式サイト
- GitHub Fine-grained Personal Access Tokens
以上で、GitHub MCPサーバーの導入手順は完了です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。
コメント